アフリカ豚コレラの影響

世界の食肉状況について徒然なるままに

 
アフリカ豚コレラ(ASF:African Swine Fever)の影響
 
世界の豚生産が激減。2019年の全世界生産量は2018年の10月予測では114百万トンだったのが、2019年4月には108百万トンに。5%減
被害が出ている中国では豚を処分し、子取り用の母豚頭数減少。生体供給が不足し生産は大幅に減少する見込み。
 
これを受けて豚が高く売れるので他国が生産を増やしている。アメリカは4%増の1,240万トン、ブラジルは6%増の397万トンに。カナダは1%増の195万トン。
EUは豚価格安で生産者が飼育頭数を減らして2,422万トンだが2019年後半から飼育頭数を増やすかも。
 
中国は自国生産が減ったためその分を輸入する必要がある。2019年輸入量は41%増の220万トンの見込み。
主要豚肉市場の経済成長もあり、世界の豚肉輸出は8%増の908万トンで着地しそう。
最大の輸出はEU、11%増の325万トン。全世界輸出のうち36%もEU。次にカナダで5%増の139万トン、15%。ブラジルは23%増の90万トン、10%。
中国は全世界の輸出量のうち24%も買うことになるんだね。すごい消費量だな。
 
アメリカの2019年生産は4%増の1,240万トンに。輸出需要の高まりから生体豚価格が高まっているけれど、他の肉との競合もあるのに国内需要は高いまま。
アメリカは牛肉のイメージだけれど豚肉も人気なんだね。彼らベーコン大好きだし。ベーコンは豚のばら肉を使うから、ばら肉高くなっている。
生産者はウハウハです。ASFに怯えてもいるだろうけど。
 
ちなみに今、日本とか韓国の卸業界では豚のばら肉は牛のばら肉より高いからね。What a バブリー。豚ばらバブルな2019年です。